いっぽんのいとが
とぎれることなく
しずかにつづくことが
いとしいとおもうのです
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綺麗なところを壊したかった
想い出を叩く叩く
汚いところを消してしまいたかった
想い出を擦る擦る
いつしか心がボロボロになって
汚いボロ雑巾みたいになって
誰かの涙を拭いても
頬を汚すだけの
頬を汚すだけの
理解されるということは
どこか理解されないということで
それが私たちの信頼と忍耐を作っていた
愛されるということは
誰かに愛されないということで
それが私たちの愛情と孤独を育てていた
生きているということは
いつか死んでいくということで
それが私たちの希望と反省を教えていた
母がいるということは
父がいるということで
それが私たちの始まりのすべてだった
心に残るありがとうは
いつかのさようならで
それが私たちの終わりのすべてだった
そう願う 私ひとり
置いていかれた夏の空
今日も涙をいっぱいためて
膝を抱えて小石をいじる
さようならの合図が
恋しくてたまらないのに
一人ぼっちの夏の空
明日も涙をいっぱいためて
ずっと誰かを待つのでしょうか
ずっと涙を
ずっと ずっと
幸せになりたいと
小さな女の子が
遠くで泣いている
何もないなって
わらってくれよ
嘘でもわらえたらいいのに
明日は雨かなって
わらってくれよ
天気なんか気にしなくていいのに
今日は僕だった
昨日は自分だった
本当はこんな詩も
嘘であり続けたらいいのに
口笛を吹くほどの
余裕はないけれど
俯くことを
嘆いたりしないよ
僕の歩く道が
途切れた先にあるものが
幸せとも思わないけど
心は温かく熱く
声はか細く重く
足は進まず楽しい
嗚呼
『夢を想え』などと馬鹿馬鹿しい
僕は僕を想うのだ
涙の意味も
叫ぶ理由も
君を呼ぶ声も
全部
全部 続いていく
僕を
僕を
途切れることなく
何も言葉にしないことが
何よりの答えだ
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息をとめた空間で毎日を過ごした
こわい こわい
こわい こわい
未来が見えない
音を消した過去を毎日思い出した
いやだ いやだ
いやだ いやだ
どこにも行けない
歩かない花だって
動かない家だって
毎日変化しているのに
どこかに行ける私たちは
その可能性に
苦しめられる
夢と現実という
区切りを付けたのは誰だったっけ
僕らはその中でしか生きれない
今日も鳥は飛んでいく
恋と愛という
区切りをつけたのは誰だったっけ
僕らはその二つに縛られる
明日も海は目を閉じる
馬鹿だったのかもしれない
生きること
夢だったのかもしれない
死んでいくこと
だけど空はずっと
何も言わず
何も言わず
幸せを 伝えるだけ